NewMake × nodokaーLOVEの気持ちを持ってHAPPYな循環をー
株式会社Story&Co.は『想いの交差点』を創出する新たなプログラムを今年7月にスタートしました。
サステナブルなファッションコミュニティ「NewMake(ニューメイク)」です。
大量消費・大量廃棄を余儀なくされる現代のファッション業界に一石を投じる試みとして、 パートナー企業から提供して頂いた洋服や雑貨を利用し、新たな価値作りに挑んでいます。その拠点となる「NewMake Labo(ニューメイク ラボ)」には個性溢れる作り手・NewMakerが集まり、ものづくりと向き合っています。
私たちはこのシリーズでNewMakerの1人1人にスポットを当て、そのルーツや想いを探ります。そして服を通じて大切な想いや物語のバトンを繋ぎ、新たな価値を生み 出すNewMakerの魅力を発信していきます。
NewMake について語るときにNewMaker の語ること。
第五弾は、鮮やかなビビットカラーが特徴のファッションブランド「DOKKA vivid (ドゥッカ ヴィヴィット)」を運営されているnodokaさん。現在はNewMakeのスタッフでもあります。
そんなnodokaさんに、ブランドの世界観やものづくりに対する想いを伺いました。
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New Maker PROFILEー菅内 のど佳 (NODOKA SUGAUCHI)ー
大阪文化服装学院出身。在学2年時にグループブランドを出店し、歴代1位の売り上げを達成。 アジアファッションコレクションではグランプリを受賞。「DOKKA vivid」ではデザイナー兼オーナー。
現在ブランドと並行しながら、大阪文化服装学院インフルエンサー特別ゼミにてマネジメントを担当。
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■好奇心のままに。ファッションブランド立ち上げに至るまで
ーnodokaさんはファッションブランドを運営されていると思うのですが、ファッションとの関わりはなにがきっかけだったのでしょうか。
幼馴染かつ親友であり、今は共同でDOKKAを運営しているakihoと、小さい時から一緒に何かしたいね、と いう会話をしていました。高校生活が終わる前に何かしたいということで、はじめて個展を開催することにしたんです。その時は、中国の伝統衣装にインスピレーションを受けた衣装を製作したのですが、これが初めての洋服づくりでした。この個展は、自分にとってとても大きな経験だったと思っています。
ー中国の伝統衣装からインスピレーションを受けられたのはなぜだったのでしょうか。
小中学校が中国系のインターナショナルスクールだったからです。先生もほとんど中国人という環境で中国語を勉強し、中国の文化を学んでいました。部活動でも中国民族舞踊部に所属しており、チャイナドレスを着て踊ったこと もあります。中国にルーツを持っていたということが、今のDOKKA vividのテイストにも繋がっています。
ーそうだったのですね。その後服飾の専門学校に進学されたとのことですが、忘れられない「経験」をお伺いしたいです。
大阪文化服装学院に進学した1年目に、akihoと一緒にファッションショーを開催したんです。何もなかった状態から、 自分達でモデルをかき集めたり、場所を探したりしたことが印象に残っています。
ー0から自分たちで準備したのですね。お金も人脈も限られていたと思うのですが、どのようにファッションショーの開催を実現したのでしょうか。
地元の神戸に、雰囲気が良く植物がたくさんある開放的なレストランがあり、そこでショーをしたら面白そうと思ったんです。調べてみると、たまたま知り合いの方が経営していたことを知りました。知り合いの方なら私たちの夢を応援してくれると思い、早速企画書を用意しました。ここで開催させてもらいたいということをお願いすると「自分達がやりたいことなら好きなようにやりなさい」と言っていただき、無事に開催することができたんです。とても嬉しく、今でも忘れられない思い出です。
ー心に残る成功体験だったのですね。なかなか誰もができることではないと思います。面白そうという衝動と好奇心から生まれる行動力と、人を巻き込む力のあるnodokaさんを見習いたいです。
■「人々のスパイスとなるようなブランドを目指したい。愛を持ってハッピーな循環を」
ーブランド名はどのように決められたのですか?
先ほどのファッションショーが、ブランドの名前が誕生したきっかけでした。
ファッションショーを開きたいからブランドの名前を作る、という本来とは逆の順番でブランド名が作られたように思います。nodokaの”do”、akihoの苗字の” ka”を組み合わせて、わたしたちのルーツである中国の伝統衣装からビビッドカラーのテイストを連想し、「DOKKA vivid」となりました。
ーDOKKA vividはInstagramでいつも拝見していて、力強くて鮮やかなカラーがとてもかっこいいなと感じていました。ブランドのコンセプトはどのようなものですか。
コンセプトをしっかり決めたのは、わたしたちの看板商品であるマスクを本格的に販売するようになった服飾学生3年生の時でした。中国テイストのカラーをはじめとし、人々のスパイスとなるようなブランドを目指したい、という想いから「Spice for your life」をコンセプトにしました。ファッションにこだわることなく、さまざまなものや体験を提案していこうと考えています。
ーものだけでなく体験を通して提案する、というのはファッションブランドの中でも新しい発想だと思います。この点について詳しく聞かせてください。
ファッションにこだわることなく、その人たちに合うようなものや服を販売したり、イベントを開催していきたいと考えています。
例えば、個展を開いた時には、ファッションショーを行うだけではなく、さまざまなアーティストが繋がる場所も提供したい、という思いがありました。マスクを販売した時も、マスクそのものだけでなく、 口元に彩りを加え楽しい気持ちになれるような体験まで提供したい、というふうに考えていたんです。