2020.01.31
ずーちゃんの考える未来と、人々がつくる暖かな雰囲気:恵庭、旅するトーク後編
▪集合場所、アグラクロック。
ずーちゃんのもとには人が集まる。それは蜂が蜜を求めるような一方的な集いではなく、一つの手がいろんな方向に差し出されて、そんな場所を求めていた人が手を伸ばす、そんな人間の営みだった。
アグラクロックは、地域に根付いた若者たちの町内会のような場所だった。しかもそれは、旧来のそれではなく、店主の志で、限りなく外へも開かれた場所。一つの、先進的なコミュニティだと思った。
▪後日記
わたしはそうして自分がフェスで体験したあれこれを、じっと考えた。それを最後に記そうと思う。
わたしは初めて会う人々と昼と夜と朝を過ごした。
自然がどれだけわたしたちを凍えさせようとしても、わたしたちはあたたかかった。
夜の暗い色とフェス会場を包んだ暖色の光、白い星の光と、朝の白さ。
それらがつつんだ思い出はいつでも走馬灯のようによみがえる。
わたしはそれを、沢山の人と心に刻んだ。が記憶している限り、この二日はいつまでもかけがえのない思い出として、みんなの心に残り、支えとなるのだろう。
雨の残り香がするなか実施された、アグラクロックフェスティバル。
この二日間、ここは沢山の人を迎え入れては送り出した。
二日目の朝、わたしも残るみんなに見送られた。別れだけれど、何かが始まるような、晴れやかな心地がした。
佐々木梨緒
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