AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

早川 遥菜
19年度編集長
早川 遥菜

ハンバーグが大好きと公言していますが、 「母の作る」ハンバーグが大好きなのです。 気持ちに素直な人であり続けるために、 今日も沢山の物語に出会います。

2018.08.24

新しい自分の可能性を開くきっかけを作ってくれるパワーを秘めた街、永田町

和えて special

■これまでの旅するトークの反省を生かして

旅するトークがある度に迷子になる私。今回はさすがに4回目の参加なので、今までの反省を生かしていこうと決めて今日を迎えた。まず今日は24日。通信制限が来ているはずだからしっかり地図は頭の中に叩き込んで、地下鉄のどの出口を利用するかはチェック済み。次に、いつも時間ギリギリになって焦っている自分の姿を思い出し、今回は集合時間の1時間前から永田町駅に到着し、この街で時間を潰すことに決めていた。

永田町に着いてから知ったのだが、ありがたいことに駅の改札内に「エチカ」というお茶出来る場所があった。しかしあいにくどこも満席。改札を出てカフェを探すか、と諦めかけていたら、丁度コーヒーを飲み終えたサラリーマンの方が笑顔で席を譲ってくれた。

ああ、今回も良い人に会えた、とほっこりとした気持ちで席に着く。永田町は路線が3つも通っているので、地下鉄で良く迷子になる私にとっては不安材料でもあったが、実際はこれまでの旅するトークの中で1番といっていいほどスムーズにいっていた。

パソコンをカタカタさせながら、アイスカフェラテを一口。こんなに余裕ある旅するトークは初めてだ。

そう思ったのは夢の中だったのか、気が付いたらいつのまにか時計はお店を出る予定だった時間を過ぎていた。どうやら私はうとうとしているうちに眠ってしまっていたようだ。慌ててパソコンを閉じてバッグの中に放り込む。アイスカフェラテが入ったカップの周りの水滴は、テーブルのところで溜まって水たまりのようになっていた。

どうしていつもこうなるんだろう…。地図を用意していたこともあって、すぐに目的地付近には着くことが出来た。しかし周りはどこも四角くて大きい、似たような建物ばかり。私が行くべき場所はどこにあるんだろう、と思っていたところ、おしゃれで素敵な建物を一つ見つけた。通信制限のかかったスマホの地図に表示された、目的地を示す矢印は別の方向を指していたけれど、ここが今回の舞台であるような気がした。

「Nagatacho GRID」。今回の旅の会場も素敵な雰囲気。毎度毎度始まりが長くなってしまう私の物語だけれど、なんだか今日の旅も楽しくなる予感がする。

■お手伝いをしながら

今回はいつもより参加者が多いということもあって、私は旅を一緒に盛り上げてくださっている東京メトロさんと一緒に、スタッフとしてお手伝い。ちょっぴりドキドキしながらも、こうしてお手伝いができることが嬉しくて仕方がなかった。

続々とお客さんが入ってこられるのを一生懸命誘導しようとするが、たくさんの名前が書かれた名簿を探っていくのは中々大変。でも、それはすごく嬉しい事でもあって、こんなにたくさんの人と一緒に旅ができるなんて…とひとりでニヤニヤしてしまう。

今回の旅するトークは、「体験×シェアリング」をテーマとし、東京メトロさん、Tadakuさん、そしてAND STORYの3社によるコラボトーク。

■お腹がなっちゃうほど美味しそうな「旅するトーク」

「食」のシェアリングに早くから取り組まれているTadakuさん。

例えば、「自分の国のことを知ってほしい」「日本で友達を作りたい」などと思っている外国人と「旅行気分を味わいたい」「言語を習いたい」などと思っている日本人を「外国人のお家で母国料理を作って一緒に食べる」体験や、反対に「外国人旅行者が日本人のお家で和食を作って食べる」体験をすることで人と人をつなげる活動をされている。

食というテーマは人にとって一番身近で必要不可欠なもの。食べる楽しみを味わいながら人との触れ合いができるなんて本当に素敵な活動だなあ、と、受付の仕事も半ばにメモをとりながらついうっとり。

そして今回は2人のTadakuホストの方が来てくださって、それぞれのストーリーを聴くことが出来た。

最初に話をしてくださったのは、Ayaさん。彼女は両親の実家が食に関わる仕事をしていたことから反対に、食べ物に関わる仕事には就きたくないと決めていたらしいのだが、アメリカに留学した際に偶然オーガニックの世界に魅了され、食について学ぶようになったというドラマのような物語を持った素敵なひと。トーク中では、Ayaさんのお料理教室の写真が映し出されたのだが、美味しそうなふっくらパウンドケーキが出てきたときは、ついお腹が鳴ってしまった。

Ayaさんの体験は、素材そのものの味を楽しんでもらいたいという思いで、同じパウンドケーキでも違うお砂糖を使い、何種類も作ることで味の違いを知ってもらう工夫をされていた。私は料理が得意な方ではないが、こうして素材本来の美味しさを知る機会ははなかなかないし、離れて住んでいる私の家族にもぜひ教えてあげたいなあ、と思った。

2人目はNaokoさん。出版や編集のお仕事をされてきた中で、女性のキャリアや生き方について考えるようになったNaokoさん。育児や出産の本の編集をした後に、あの有名な「リサとガスパール」という絵本に出会い、日本に持ち込んできたという物語が印象的だった。ご自身のお子さんが大きくなって自分の時間ができるようになってからは、旦那さんと家庭料理を外国人にふるまう場を持ち、今まで素敵な絵本を子どもたちに紹介してきた経験と、手作りの日本料理を外国人と一緒に食べる体験に類似点を見つけたという。

Naokoさんのすごい所は、調味料はできる限り自分で作っているというところ。醤油、マヨネーズ、ケチャップ、バター。「調味料って自分で作れるんだ」という感想を持ったのは、私だけではなかったはず。

外国の方が日本の料理を知って驚かれること、それは小さなものが少しずつ、沢山出てくるところらしい。ハンバーガーやチキンの丸焼きなど、ボリューミーなものではないけれど、小鉢に入った小さな和え物やお漬物などが少しずつ食卓に並ぶ光景。それは日本人である私にとって当たり前のことだったけれど、違う文化から見ると驚きになることを発見した。

■井戸端タイムで盛り上げる

今まで参加してきた旅するトークはご飯を食べながらなど自然な交流が多かったのだけれど、今回は参加者が大人数だからいつものように自然な会話とはいかない。そこで、今回の旅するトークでは、ゲスト同士が交流する「井戸端タイム」という時間があった。この井戸端タイムは、初めてあったゲスト同士が4人1組になり、テーマに基づいた話をしてもらうことで自己紹介するという内容。ただし、普通の自己紹介とは大きく違うことが1つ。それは、名前や会社、学校名などの一般的な自己紹介では必ず伝える内容を話せずに、出されたお題をもとに自分のことを紹介していくというもの。

ちなみに今回のお題は「あなたの好きな一品」

自分の好きな一品を教えるのが、その一品の名前やお店の名前など、具体的な内容は言ってはいけないのだ。わたしも家の近くの食堂の「サンマ定食」を伝えることを心の中で決めて、井戸端タイムに挑戦してみた。

しかし私は紹介の仕方が悪かったようで、「大根おろしと醤油で食べると…」という一言ですぐに当てられてしまった(笑)。

他のグループでは、紹介しようと思っていた一品が全く同じだった人や、食べたことがある一品で共感しあっている人、なかなか難しい一品を伝えようとしている人などがいて、会場の雰囲気は大盛り上がり。みなさんの誰もが素敵な笑顔だった。

■お片付けのあとに

ステキな旅を終えた後はみんなでお片付け。今回のホストの皆さんと旅が始まる前の形に会場を戻していく。ここでみんなと楽しい時間を共有していたんだな、と考えると少し寂しい思いもあったが、私の心の中は言葉に言い表せないような幸福感で満たされていた。

ただ、どうして、「永田町」なんだろう…という疑問は相変わらず解決しないまま。

そんな時Tadakuの社長さんが私の疑問に答えてくださった。

今回の旅の会場「Nagatacho GRID」はTadakuさんが所属しているビルだった。永田町は国会議事堂や日本の政治の中枢というイメージが今までは強かったが、これからはシェアリングエコノミーの街、誰もが自分らしさを発信できる場所にしていきたい。そんな想いを持って、永田町にいるという。

 

旅が始まる前は、隣に座っている人が何者なのか分からなかったけれど、こうして終わってみればみんなが「食」というテーマを通じて、うんうん、とうなずきながら共感しあう姿は素晴らしいシーンだった。SNSを交換されていた人もいた。自分が思っていた以上に知らない人と話せてびっくりした、とレビューに書かれている人もいた。人の物語を聴くだけじゃなく、自分自身の物語を知り、またここから物語が新たに始まるのが旅するトークの魅力。

 

永田町は新しい自分の可能性を開くきっかけを作ってくれるパワーを秘めた素敵な街だった。

 

早川遥菜


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