同じ通りを歩いていくと、今度はおかき屋さんがあった。
大きな瓶に入ったおかきが沢山並んでいる。
なんと江戸時代から続いているお店だそうだ。

さらにその先には、昭和レトロなメガネ屋さん。
大きなメガネのフレームが外壁についていてかわいい。

これらはマップには書いていない、偶然見つけた建物。
こんな出会いがある事も、街歩きのおもしろさの1つだ。

■色づく湯島天満宮と街歩きで寄りたいカフェ

散歩を楽しんでいたら、交差点にひときわ大きな鳥居が現れた。
湯島天満宮だ。
入り口の鳥居の横には大きなイチョウの木。
このイチョウも見事に色づいていた。

珍しい銅製の鳥居をくぐって境内に入ると、本殿がある。
本殿にお参りをしてから左にいくと、梅園があった。
さすがに梅は咲いていなかったけれど、紅葉が綺麗だった。

湯島天満宮と言えば、学問の神様。
もうすぐ受験シーズンなので境内は沢山の人で溢れていた。
当然絵馬も沢山祀られている。
数千枚単位でずらりと並ぶ絵馬。
これから年末年始にかけて、もっともっと増えていくんだろうな。
がんばれ受験生！

湯島天満宮の後は最後のスタンプポイント、サカノウエカフェへ向かう。
私が訪問した時は残念ながらお休みだった。
でもこちら来るならスタンプを押すだけではなく、一息つきながら散歩の余韻に浸ってもらいたい。
ふんわり削ったかき氷が1年中食べられるそうだ。

■街歩きのおわりに

今回訪れるまで、見所を全く知らずにいた本郷三丁目。
実際に訪れて散歩してみることで、見所を知る事が出来たし、街の輪郭やそこに住む人の生活も少しだけ感じることができた。
本郷三丁目は昔の時代の息吹がところどころに残っている街。
落ちついていて、優しい印象の街だった。

お気に入りの街が増えていく。
それは人生を豊かにしてくれる、宝箱を見つけたようなものだ。
自分の住んでいる街以外の街を知るだけでも、人生の視野は広がっていく。
つぎはどの駅を散歩しようか。

メトロに乗って、連れて行ってもらおう。
少しだけ非日常の冒険に。

前口祐喜子

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