AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

前口 祐喜子
副編集長
前口 祐喜子

札幌生まれ、横浜育ち。カメラと海とカフェが好き。将来、街角リポーターをやってみたいです。

2020.01.17

19年11月30日、駅から始まるさんぽ道2019特別編(本郷三丁目)

和えて special

■街歩きのはじまり

今日もやってしまった。
目覚ましをかけないで寝るということは、私は朝のうちには起きませんよ、と宣言しているようなものなのに。
確かにそうなんだけど、でもついさっきまでは、カーテンの隙間から朝の光を感じていた。だから言い訳ではなくきちんと今日は起きるはずだったのだ。
哀しい気持ちになりながら
まだ重い身体をむくっと起こすと、 窓の外には冬晴れの空が広がっていて、少しだけ気分が軽くなれた。

今日私が参加するのは
「駅から始まるさんぽ道」という、東京メトロ主催の駅周辺を散歩しながらスタンプをためるというイベントだった。
13時から16時までの3時間、この間であれば何時からでも自由に参加することができる。
私のように朝寝坊した人も午後から楽しめる、わたしぴったりのイベントだった。

今回散歩する駅は、丸ノ内線の本郷三丁目駅。
私は丸ノ内線ユーザーではないから、丸ノ内線に乗るだけで非日常の体験だった。
おさんぽマップを片手に街歩きをするのだが、

マップに対応したアプリもあるから、携帯で道を確認しながら歩くこともできる。

でも私はあえて携帯を見ないことに。 その方が街歩きを楽しめると思ったからだ。
携帯片手に歩くよりも周りを見渡せるし、時間もゆっくり流れていく気がする。
しかも配られたマップには目印がしっかりと記入されていて、これならいちいち携帯を確認しなくても大丈夫そう。

駅に着いてから、携帯の電源をオフに。
今日はマップとカメラだけが、散歩のお供みたいだ。

■本郷三丁目駅から地元の人に愛される神社へ

駅から改札を抜け、街に出る。
降りたことがあるはずなのにあまり記憶になかったのは、いままでこの街を普通のビル街としか思っていなかったからかもしれない 。
マップを確認すると、神社巡りができるようだった。
神社の記憶なんて全く無かったなぁ。
横断歩道を渡っていると、遠くにスカイツリーが見えた。

駅から3分程度歩くと、1つめのスタンプポイントである櫻木神社についた。
お店とお店の間に突然鳥居があって驚く。
神社だけがタイムスリップした場所みたい。

敷地は小さいけれど、色々なものがある神社だった。
鳥居を抜けると、参道の右手には手水舎、そして沢山の絵馬と石碑が並んでいる。
マップによると、神社の名前から「サクラサク」神社として人気だそうだ。
ところ狭しと並んだ絵馬には受験生たちの志望校と満開の桜が描かれていた。
参道の左手には鳥小屋がある。そこにいるのはなんと烏骨鶏。
どうやらこの鳥は神社で飼っているらしい。

お参りをしていると、何組か神社を訪れる人がいた。
小さい神社なのにコンスタントに人がたずねてくることに驚く。
同じように東京メトロのマップを片手に散歩しているグループも見かけた。
一方で、毎日の散歩途中にふらりと寄っていく人や、受験生の親子、烏骨鶏に会いに来た親子など地元の人が訪れることも多かった。
それだけ地元の人の日常に存る神社なんだろう。
地域に愛されている事を感じた。

櫻木神社を出て、次の神社へ向かう。
先ほどと反対側の道の先には、後楽園が見えた。
そしてイチョウ並木が続いている。
午後の柔らかい光に照らされて、イチョウはより一層美しく輝いていた。

■ビルの狭間にある神社と古き建物が残る交差点

しばらくビル街を歩く。
するとビルの狭間に鳥居があった。
2つめのスタンプポイント、三河稲荷神社が見えてきた。

先ほどの神社よりも更に敷地が狭く、鳥居、手水舎、拝殿のみの小さな神社のようで、
それらを見守るように大きなイチョウの木が立っている。
拝殿の前には赤い目をした狛犬がいた。
目が赤いから一見怖く見えるかもしれないけれど、狛犬は見る角度によって表情が変わると私は思っている。
私が見ていた位置からだと、お茶目で優しい表情をしているように見えた。

そこから湯島天満宮を目指して歩く。
また同じようなビル街が続いていたが、本富士警察署の交差点で少し景色が変わった。
古い洋館のような建物があったのだ。

これはさかえビルという登録有形文化財になっている建物だった。
80年以上前に薬学研究所兼貸事務所として建てられたそうだ。
現在はアパレルブランドのショップが入っている。
外観も内観も当時欧米で流行していたアール・デコ様式が取り入れられていた。
現在もその要素を残したままショップとして使用されている。

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