AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

早川 遥菜
編集長
早川 遥菜

ハンバーグが大好きと公言していますが、 「母の作る」ハンバーグが大好きなのです。 気持ちに素直な人であり続けるために、 今日も沢山の物語に出会います。

2018.12.13

18年12月13日神谷町、旅するトーク

和えて special

■「迷子はるちゃん」の認識度に驚いて

「はるちゃん、また迷子になったでしょ」
会場に着くなりみんなに聞かれてしまった。私の迷子っぷりを熟知されているということは、この旅するトーク日記を読んでくれているからのことだし、それはとても嬉しいけれど、…私、毎回迷子になっているわけではないのです。

神谷町から徒歩5分の今回の会場「城山トラストタワー」。今回はちゃんと着くことができました。
ただ、ちょっと心残りなことが1つ。それは会場にくるまでに東京タワーを見つけられなかったこと。今日は東京タワーの人の話が聴けると聞いて、神谷町から外に出てすぐに探したのに見つからなかった。そもそもどの方角にあるのだろう。びっちりと高層ビルに囲まれてしまったこの場所は、まるで大きな柵に囲まれているみたい。

■井戸端イムのおかげで

今日のホストは、森トラスト㈱に勤め、現在神谷町エリアをPRするために様々な企画やイベントに携わるお仕事をされている小泉光司さん。
ところで小泉さん、初めましてではなかった。それどころか、あっ「サッカー」の人…。
小泉さんをみてぱっとサッカーが思い浮かぶ人なんてこの場で絶対私だけだ。
というのも実は、神谷町の前に行われた「外苑前、旅するトーク」で小泉さんと私は「井戸端イム」のグループが同じだった。確かその時のテーマが「あなたの好きなスポーツ紹介」。それで小泉さんが「サッカー」といったのを思い出したのだった。

名前は思い出せなくても、相手の好きな事は知っているって、すごく変。でもすごく嬉しい。なんでだろう。

最初に小泉さんから神谷町の歴史紹介。神谷町ってどこ…?と思われるかもしれないのも仕方がない、だって今は無き地名なのだから。
私たちにお馴染みの「虎ノ門」が神谷町に当たる。駅だけに限らず、ところどころ神谷町の名前が残る建物やビルは、格式が高い象徴なのだそう。

小泉さんが作ってくれたパワーポイントには、時代と共に変化する神谷町の姿があった。そしてそんな神谷町は現在進行形で開発が進み、その中でも小泉さんが携わる地域連携組織「神谷町God Valley協議会」では、神谷町に所縁ある会社が連携を組んでいる。そしてその枠は日本企業にとどまらず外国の企業とも協力して神谷町を盛り上げるために動き出しているという。
こんなにもたくさんの企業が神谷町に携わっていることを知って、多くの街を彩る人たちによって成り立っている街であることを改めて感じる。

■心の拠り所になる「東京のシンボル」

そんな小泉さんが今回のゲストスピーカーに選んだのは、「東京タワーの澤田健さん」。「東京タワーの」が付いている自己紹介、かっこいいなあ。東京のシンボルを支える人って感じがする。
そして驚いたのが、てっきり東京タワーって東京都の持ち物だと思っていたのが、日本電波塔㈱さんという企業が所有・運営するタワーだったということだ。今年で60周年という、人間でいう「還暦」を迎える東京のシンボルは「昭和の建築物」と思われがちだが、実は昭和の30年間と平成の30年間を見守る、ちょうど半々で時代をまたぐ建築物なのだ。


今回来てくれたゲストのほぼ全員がのぼったことがある東京タワー。私も家族でのぼった記憶がある。
澤田さんもまた、幼い頃に家族で遊びに来たことがあった一人だったが、20歳ごろの東京タワーは新しくも歴史がある訳でもない存在で、家族で遊びに行ったその日以来、行くことはなかったという。それよりも新しい街やキラキラした場所に遊びに行くことに夢中になった学生時代。しかし就活を控えた大学生のある日、キャンパスの屋上に寝転がっているとふと東京タワーが見えた。憧れはなかったはずなのに、いつも見守っていてくれた東京タワー。いつも見ていたものを守るのも、なんだかいい気がするなあ。澤田さんのそんな出来事は、今の物語につながっている。

「小説や映画、ドラマに出てくる東京タワーって、のぼった時の情景というよりは、いつも視覚の先にあって、心の拠り所になる、そんな存在として描かれることが多いような気がするんです。」

確かに、人の心に寄り添えることのできる建築物ってなかなかない気がする。見ただけで頑張れたり、やる気がでてきたり。ほかにもどんな建物があるのかな。

■わたしだけのランドマークを探す

そんな今回の井戸端イムは「あなたのランドマーク紹介」。ゲストそれぞれの思いや経験を聞いて、その人が心の中で思い描いたランドマークをみんなで当てっこ。
「あなたのランドマークは?」と聞かれることなんて初めてだったから、私も慌てて考える。
各々の思い出話が済んだところで、答え合わせ。「ここにくると故郷を思い出して帰りたくなります」「子どもが小さかった頃を思い出します」などといった物語がたくさん出てきて、それは何一つ被らない。それどころか絶対被ると思っていたランドマークの場所も、一人ひとり違っていた。駅の人もいれば、街の一角の人もいれば、テーマパークの人もいた。
ランドマークについていままであまり考えたことがなかったけど、自分に拠り所となる場所があることがわかったら、急に勇気が芽生えた気がした。

■優しいタワーを見つけて

あれ、わたしまだ東京タワー見てない。
話を聞いた今日だからこそ、今日、東京タワーをみたい。そう思ってきょろきょろしたけれど、やっぱり見当たらない。しかたなく携帯を取り出し、方向を調べようと地図を開く。
ふとオレンジ色のぼんやりとした灯りが木の陰から見えたのに気が付いて、慌てて前を向く。東京のシンボルのはずなのに、どこか謙虚で遠慮がちにちょこんと顔をのぞかせていたのは東京タワーだった。行きは全く気付かなかったのに、こんなにはっきり、ビルとビルの間、木々の間から顔をのぞかせて、私を照らしてくれている。

ふと、澤田さんの言葉を思い出した。
『東京タワーの高さは、ちょうど良い。』
人が見える、車が見える、お店が見える。東京の生活が見える高さだから、立体的に街を見ることができるという。それは誰よりも東京タワーを見てきた澤田さんだから感じる魅力だった。
ろうそくのようなぼやっとしたその光は、神谷町を訪れた人たちに「来てくれてありがとう」と言ってくれているかのような、そんな気がした。

 

早川遥菜


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