8月2週目の「みんなのあのね」
現在開催中の企画『みんなのあのね』、8月8日~8月14日の日記をご紹介します。
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■8月8日(日)
すごく個人的な感覚だけど、夏は生と死をもっとも強く想起する季節。好きなミュージシャンの夭折を何度か経験しているので、その人たちのことをよく考えてしまう。今日もあるミュージシャンのことを思い出していた。 彼女の生きた証をずっと追いかけるように彼女の音楽を聴き続ける自分。勿論どうにも悲しくって聴けなくなってしまった人もいるんだろうな。故人に対して何を思い選択しようが、個々の自由であり、エゴの具現化だと思う。そしてそれは善悪の問題ではない、そういう仕組みになっているということ。蒸し暑い部屋の中で曲を垂れ流しなから、そんなことを考えていた。
■8月9日(月)
いつ食べたって美味しいんだけど、やっぱり夏の季語、アイス。最近はアイスケーキが食べたくて仕方なくて、頻繁にサーティワンのアイスケーキを調べている。おいしそう。ホールのケーキは、切り分けるより各々のスプーンで無造作につつくのにロマンを感じる。でも今のご時世は難しいだろうな、だとしたら1人で食べるのか、食べきれるかな…。と思案を巡らせていたら、ハーゲンダッツの差し入れを頂いた。おいしい。これで満足かもしれない。(!)
■8月10日(火)
夏といえばビール。なのにすっかり外で飲めなくなってしまった。家で飲むのは味気ないし、とビール片手に外で散歩するようになったら思いのほかハマってしまった2021夏。お気に入りのポッドキャストを聴きながら片道15分の夜のお散歩。同じことを考えている人が他にもいて、この人はこんなお酒を飲むのかと考えながら歩くのも楽しい。ちなみに私は糖質オフビールばかりだ。
■8月11日(水)
「華の高校生」と言われる年になって2年が経った。
去年は6月から始まって、初対面からマスク・感染対策・分散登校で夏休みまでに仲が良い友達はできなくて遊びに行くことは全く無く、夏休みがつまらなかった。そしてお金も遊べる程度にはある2年生の夏休みを「仲良くなった友達と遊ぶんだ」と去年から楽しみにしていた。
しかし夏休み期間全てに出された緊急事態宣言。楽しみの気持ちは潰されて「どうせこれからの修学旅行も文化祭も延期になった体育祭も無くなる」と少しだけ期待を残していた高校生活に対して一層悲観的になった。「高校は楽しいよ」と周りの大人に言われて通信制の高校から全日制の高校に志望を変えて受験勉強を頑張った。でも待っていた高校生活は先が見えない。
これからどうなっていくのか不安でいっぱい。これ以上「今耐えれば収束する」と前向きに明るく考えることが辛い。私が何を言っても「あなた“より”ひとつ下の代(それより下の代)の方が大変/可哀想だよ」と言われているように感じることがとても多く、大変さは比べるものではないとわかっていながらも「あなたの代は大変だね」と言われたいのが本音。卒業遠足、卒業式、高校の入学式、体育祭、文化祭、宿泊学習、学外学習。私たちの代からよく分からないウイルスによって思い出になるものが無くなり、平坦な日常になった。
すべてのことにおいて無くなったものは私たちが最初。「これからの高校生活は行事は全てできない」と入学時に諦めていた。それでも何もできない高校生活はつまらない。高校を卒業した後は進路先で思いのままに過ごせる世の中になっていてほしいと切に願う。
■8月12日(木)
夏、日中はもう外に出られない。この前所用で12時〜14時らへんに外を歩いたのだけどその反動で18時間寝た。夏休みでよかった。というわけで、最近は外出するなら19時以降と決めている。日が落ちてからの外は思った以上に心地よくて、出る度にちょっと感動している。ただ、私が外出する理由はスーパーに行くためなんだけど、最近はコロナ禍の影響で営業時間が短縮されているのである。そしてスーパー、それなりに遠いのである。つまり何が言いたいかというと、急いでスーパーに向かうので心地よい夜風を感じたのも束の間、普通に暑くなってしまう!なんだか悔しい!という話。
■8月13日(金)
こんな窮屈な状況で、子どもたちには辛い思いをさせてるなと卑屈になって1年以上が経つ。もっともっと色んな経験をさせてあげたいという思いだけが降り止まない雪のように積もっていく。けれど、彼女たちはこの世界の中で楽しさを見いだし、未来を見つめて、前向きに今を生きている。窮屈なのは環境ではなく、過去と今との比較の中で生きている僕自身なのだと、ハッとさせられる。子どもたちは、しっかりと今を生きている。僕も彼女たちと一緒に今を生きていこう。
■8月14日(土)
たまに高い場所に行ってみる。そのたまには、いつも夏にやってくることに写真を見返していて気付いた。目線を変えると見えなかったものが見えてくる。人のきもち。街のかたち。突然のゆうだち。友のたびだち。年々歳々花相似 歳々年々人不同 そう、今年も1000年変わらない。ただのなついあつだ。
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今週もご参加頂きありがとうございました!年代の広がりが出てきて、自分にはない夏の見方に心を動かされる週でした。
引き続き、AETEでは『みんなのあのね』へのご投稿を募集しています。
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来週もお楽しみに!