AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

AETE編集部からのお便りです。また正式なAETEの書き手では無いけれど、1度書いてみてくれた書き手たちの記事も載せています。その場合、各記事の書き手は文末でご確認頂けます。たった1度の物語でも、AETEは大切に綴っていきます。

2023.04.27

一部コンテンツの充電期間のお知らせ

会えて report

はらりと舞う桜の花は、湧き立つ春の匂いとともに、少しの感傷を運んでくるようです。
出会いと別れの季節。次への一歩に胸をときめかせつつ、過去へと思いを馳せては名残惜しさを募らせています。

振り返れば、AETEが産声をあげたのは4年前のことでした。

たった1人の大学生の小さな想いは、声を拾い上げた大人や共感した仲間たちの手によって、1つのメディアになりました。( 始まりの物語はこちら→https://aete.co.jp/meet/start/)
そして、たくさんの出会いと物語を紡ぎ続けるうちに、たくさんの温かな言葉の居場所になったのです。

AETEは大学生が編集長を務め、大学生メンバーで運営していました。
さまざまな社会の圧力や小難しいことから護られたこの場には、学生たちの瑞々しい感性で綴られた等身大の言葉が集いました。一方で、そんな純粋なメディアであるがゆえに、揺らぎやすさや不安定さを内包してもいました。

AETEが大切にしているものは、言葉ではうまく表せないものです。だからこそ、次の世代へと繋ぐことはいつも、途方もない難しさを伴いました。代が替わるごとに、どんな編集方針がAETEらしいか、どんな物語を届けていこうか、学生たちは頭を悩ませました。そうやって4代目まで続いてきたのが、AETEというメディアなのです。

そんなAETEですが、しばらくの間、充電期間を設けることになりました。
大学生メンバーで担っていた特集記事及びSNSの定期更新を終了いたします。
楽しみにしていた読者の方々には突然のお知らせとなってしまい申し訳ありません。
(AETEの母体であるStory&Co.の活動に関する記事は不定期で更新があります。)

歩みが止まることは、大切に繋いできたものが失われるような、悲しい判断だと感じられるかもしれません。
でも私は、決してそんなことはないと信じています。
AETEの歩みを止めても、AETEで起こった出会いの物語が失われるわけではないからです。

AETEを通し、微かな、それでも確かな出会いがたくさん生まれました。それは、とても価値のあることだと思います。
AETEは小さなメディアだけれど、そこで生まれたかけがえのない物語は、誰も侵すことができない、揺るぎないものです。AETEがなければ起こり得なかった小さな奇跡がたくさんあります。出会いの美しさを、AETEは私たちに教えてくれました。

歩みを止めることは、終わりではありません。
いつかやって来る、新しい始まりのための充電の期間です。

前向きな決断なのです。

私たちは、AETEが必ずまた誰かの居場所になり、救いになると信じています。
だから、いつでも再開できるよう、この場を残しておこうと考えています。

AETEという小さなメディアを見つけてくれた皆さま、関わってくれた皆さま、心からありがとうございます。

また会う日まで、どうかお元気で。

AETE編集部

 

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