AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

19年度編集長
早川 遥菜

ハンバーグが大好きと公言していますが、 「母の作る」ハンバーグが大好きなのです。 気持ちに素直な人であり続けるために、 今日も沢山の物語に出会います。

2019.11.13

AETEとわたし

会えて report

小さい頃、偉人の伝記を読むのが大好きで、エジソンやライト兄弟など色々な人の物語を読んで、これから自分が描く人生を想像することに胸を膨らませていました。だけどふと、この世の中には、こうして自分の物語を本にしてもらえる人は、ごく一部の人だけであることに気が付きました。

よく行くあの街の優しげな本屋さんにも、威勢が良い居酒屋の大将にも、寡黙に蕎麦を打つ板前さんにも、雰囲気のあるカフェで働くあの子にも。それぞれ想いがあって、きっかけがあって、紡ぐべき物語は持っているはずなのに、物語が一人一人の心の中に、変わらない日常の中に埋もれているような気がしたのです。

もしも彼らの物語が目に見えるようになったら、もっとみんなが今日を好きになって、自分を好きになれるかもしれない。私はそんな一人一人の物語を紡ぐお手伝いがしたい。目に見えるようにしてあげたい。

AETEの物語は、そこから始まりました。

最初に設けたルールはたったの2つ。

素直に書くこと。その時の自分を大切にすること。

まるでいつも自分がつけているような日記の感覚で、物語の持ち主の想いや人柄、物語を丁寧に描き続けました。誰でも言葉を発信できるようになった時代で、私は私だけが紡げる、「素直」な言葉を、ひたすらに重ねたのです。

そうすると、誰かの物語を描いているはずが、いつしか自分の物語も一緒に、ごちゃまぜに、一つの物語となって言葉に表れていることに気が付いたのです。

そして私はそんな現象を、いつしか「物語のかけ算」と呼ぶようになりました。

あなたの「日常」は、だれかと出会うことによって、少しずつ「特別」なものになっていく。それはあなたと誰かの物語が合わさって生まれた、かけがえのない方程式。どんなに小さな出来事でも、想い出でも、それは自分にとってかけがえのない一日であるし、どうかそんな一日を、一人一人が大切にしてほしい。

今回、そんな私の願いが、出会いを生んで、そして一つのメディアという形で皆さんの前にお届けできることを、とても嬉しく思います。

「AETE」は、描かれる側と、描く側、どちらの物語も大切にしています。書き手たちが綴る素直な言葉が、皆さんにとって居心地の良い場所になりますように。

 

早川遥菜

 

AETEは、あなたならではの感覚を素直に表現できる方を募集しております。

書いてきた経験は不問です。

ご希望者には書いていただく機会を提供しますので、あなたにとって価値ある場だと思えたら、どうぞAETEの書き手となってください。

ご応募はこちら:AETE編集部宛

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