AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

AETE編集部からのお便りです。また正式なAETEの書き手では無いけれど、1度書いてみてくれた書き手たちの記事も載せています。その場合、各記事の書き手は文末でご確認頂けます。たった1度の物語でも、AETEは大切に綴っていきます。

2020.05.18

アエナクテモ 〜ちょっとした日々のたのしみと出会う〜

会えて report

(東京・社会人1年目・ひとり暮らし)

ピアノを弾く

有名な絵画は、直接触ったりおうちに飾ったりすることはなかなかできないけれど、
音楽は、作曲された当時の人が教会や昔のコンサート会場で聞いていたのと同じものを家で自分の手で弾くことができてしまうのが魅力だと思う。
私が好きなのはシューマン、ドビュッシー、ラヴェル。
ドビュッシーは絵画からも影響を受けていて、彼の曲からは淡い水色が広がっていくようなぼんやりとした水彩画が見えてくる。
ラヴェルは、物語のような曲を書いていて、暖炉の前でコロコロ踊る悪魔や雨と一緒に降りてきた水の妖精が喜んだり、悲しんだりしているのが遊んでいるような、透明感があるような、流れるような音から見えてくる。
作曲家の背景を学びながら、ピアノを弾いたり、音楽を聴いたりして、音楽の世界に浸ってみてはいかがですか?

(北海道・社会人・ひとり暮らし)

詩を読むということ

自分の言葉で、世界を濁したくない。
言葉は人生のコラージュみたいなもの。
体験してきたこと、感じてきたこと。
そのすべてが内包されて、「わたしの言葉」になる。
美しい言葉で世界中を満たしたい。
優しい言葉で寄り添いたい。
詩を読むということは、美しくて、優しい言葉を、
わたしという内側に、招き入れ、守り続けるということ。

(東京・社会人・ひとり暮らし)

レコードをまわしてジャズを楽しむ

去年、好きなアーティストのレコード盤とともにレコードプレーヤーを買いました。
レコードに針を落とす瞬間がたまらなく好きで、この針から音楽が流れるなんて不思議だな〜と思いながら、レコードならではの深い音に心癒される日々です。
本日聴いているレコードは、下北沢の中古レコード屋のおじさんにおすすめしてもらった1枚。
お酒をちょっと飲みながら、ゆったりするのにぴったりなんです。
またあのおじさんのおすすめ聴きたいな〜。

(東京・学生・実家暮らし)

一人、部屋でコッソリ昭和歌謡カラオケ大会を実施するススメ

女子大生の私は、物心ついたときから昭和歌謡を歌うようになっていた。恐らく、車で流れる音楽がそうだったのだろう。特に昭和アイドルを振り付きで歌ったりして、親戚一同集まる新年会では毎年主役級の輝きを見せていた。
高校生になると友達とカラオケに行く機会が増えた。ところがおかしい。全く輝くことができない。自分が輝けないことを知ると、カラオケに行くのが億劫になった。
受験生になって塾で帰りが遅くなった時、私は自転車を漕ぎながら全力で昭和歌謡を歌うことが一つの楽しみとなっていた。
そして、大学生になった。人前では歌わない、ひっそりとした自分一人の時間だけで歌うようになった。しかし、普段はやらないからこそ、ストレス発散の一手段となっている。趣味って誰かに認められないとやっちゃいけないものじゃない。でも、誰にも言わずにこっそり持つ趣味があればもっといい。それがいつか頼よれる強い味方になる気がしている。
ステイホームが言われる中、唯一1人で居られる和室で今日も中山美穂になりきる女子大生はきっと私だけだ。

(東京・学生・実家暮らし)

お花をちょっとだけ拝借して押し花ノートをつくる

私事ですが、先日始めて花に一目惚れをしました。
そうそう、自分に花を贈ったのも、初めてでした。
新しい部屋に花を飾ってしばらく眺めたあと、
なんて穏やかな気持ちにさせてくれるのだろうと嬉しくなって、
その美しさをいつまでも感じていたいと思ってしまって、
きちんと花にお詫びを申し上げて、少しばかり花びらを拝借しました。
花をプレスするなんてなんて酷なことをするのだろうと
罪悪感にも駆られましたが、
ノートにはられた青色の美しい花は
おかげで今も優しい色のまま、ノートに残っています。
一目惚れしたあのときの気持ちが、
押し花を見る度に、ドキドキと蘇るのは
きっとわたし、恋をしたのかもしれません。

(東京・社会人1年目・ひとり暮らし)

押し花ノートには何の本で押したかまで綴って、押し花読書記録を作る

押し花を押す本を慎重に選ぶのは、
わたしだけかもしれません。
初めて恋をした花の押し本に選んだのは、
西加奈子さんの「きいろいゾウ」。
優しくて温かい物語は、
何度も何度も物語に出てくる登場人物に会いたくなるような
大好きな小説です。
どうかこの花が、
大好きな登場人物の暮らす街のどこかに咲きますように。
そんなことを想って、
お花を押してみました。
なんだか、あの街で咲いているような気がしました。

(東京・社会人1年目・ひとり暮らし)

好きな音楽をかけながらドライブ。知らない景色を探す

大好きな音楽を聴きながら、晴れたお休みの日にほかの車が全然いない広い道を走るのはいつだって気持ち良い。
北海道もあったかくなってきたから、窓も開けちゃう。
入ったことのない細い道で曲がってみたり、いつもよりもっと先まで車を走らせてみると、
別の世界に来たような、見たことのない景色やきれいな景色に出会えた。
いつもと違うドライブは、冒険みたいでドキドキする。

前の記事前の記事 BACK TO 会えて 次の記事次の記事

アスエ event