AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

AETE編集部からのお便りです。また正式なAETEの書き手では無いけれど、1度書いてみてくれた書き手たちの記事も載せています。その場合、各記事の書き手は文末でご確認頂けます。たった1度の物語でも、AETEは大切に綴っていきます。

2021.09.01

8月最後の「みんなのあのね」

会えて report

読者参加型企画『みんなのあのね』、8月29日~8月31日の日記をご紹介します。

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■8月29日(日)

 なかなか寝つけずごろついていた深夜1時頃、LINEの通知が届いた。1枚の画像と、「あなたが好きそうな景色!」という言葉。ビルに囲まれた都会的な街並みの中にひっそりと存在する、横丁のような風景。地球の裏側に留学中の親友からふいに届いた便りに、思わず微笑んだ。 その便りは、ここ最近ずっと自宅にこもっていた私を、地球の裏側に連れていってくれた。人と人の距離が今までと異なるようになった昨今、誰かが自分を想ってくれていると知ることは、とてもいいものだな。さっきより少し幸せな気持ちになり、私はそっと目を閉じた。

 

■8月30日(月)

「呼び水」 

 海のある町に嫁いで18年。 いつも意識の中に「海」があり、時々こっそり浜に向かう。 寄せては返す波にそっと足を入れると、身体の中の「水」が泡立ちながら全身を巡っていく。 そうして背中に海を感じながら陸にあがるのだ。何百万年前そうしたように。

 

■8月31日(火)

 春に行った神社でおみくじを引いたら、願い事が叶うのは春より秋って書いてあった。その数日後に第一志望の面接を控えていた私は軽く目眩がしたし、それが治らないまま8月31日まで来てしまった。絶望の浅瀬に足を浸し続けている数ヶ月、そろそろ靴を履くタイミング。なんてったって私を前に運ぶのは私の足だけであり、前とは次、つまり秋なのだ。他人の言葉に影響されやすいわたし、どうせならポジティブな内容にも導かれていきたい。「一度きりの特別な夏よ、さらば」。過ぎゆく季節にお辞儀をして、旅は続く。

 

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2021年8月31日をもちまして、「みんなのあのね」vol.1を終了いたしました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 

実際に旅をして人に会うことが難しいならば、言葉を通して出会いたい。

そんな願いを込めて本企画をスタートしました。

1か月間、毎日誰かの生活の1ページが届く夏。

会えなくても、あなたが生きていることを実感できる幸福。

 

素敵な交換日記ができました。

改めて、今夏の思い出を書き残す場にAETEを選んでいただき、ありがとうございました。

皆様に綴って頂いたこの日記帳を、編集部は大切に守っていきます。

気が向いたときに読み返してくださいね。

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