AETEとわたし ’21 (谷田初音)
インタビュー記事。
私がやってみたかったこと。
それをここ,AETEではやらせていただいた。
私は大学で,カンボジア学校建設をする学生団体に所属していた。
そこはちょっと変わった団体。
”自分たちがやりたいこと,ワクワクすることで資金を集めて,カンボジアに学校を建設する”という団体だったのだ。
やりたいこと,ワクワクすることなんてすぐには出て来やしない。
1回生の12月,私は「なんとなくいいな」と思ってその団体に入ったものの,
どうしたら良いかわからずにもがいていた。
”言葉”
表情,ボディランゲージ,様々な意思伝達手段がある中で,それはある意味最も大きな力をもつ。
発する人と受け取る人,その間でもっとも認知が近くなりやすい(と私は思う)から。
私がその団体に入った当時の副代表は文章を書いていた。
ブログである。
メンバー,そして団体の外の人々に対して自分の想いを発信していた。
彼の文章を読んでいくなかで,自分の中の共感の気持ちは大きくなっていった。
実際に活動していて,自分や団体に関わった人が笑顔になったことも大きいけれど,
その手前で彼が言葉として伝えてくれていたことも同じくらい大きかったと思う。
そうして時は過ぎ,私は副代表になった。
メンバーに伝えるため,そして自分の大好きな団体がやりたいことを多くの人に伝えたかったから,
noteを書いて発信するようになった。
楽しかった。
まず,自分の想いに共感してもらえたら嬉しい。人間だから。(笑)
そして,「自分も思っていたことだった。言葉にしてくれてありがとう」
なんて言葉ももらった。
ちょっと心がふるえてしまった。
「言葉にすることは難しい」
ずっとそう思っていた。
この気持ちを100%乗せられる言葉なんてない。
それでもどうにか言葉にすれば,そこから零れ落ちる部分は薄まっていくんじゃないか。
そんな気がしていた。
それでも言葉にしたとき,確かに伝わったものがあった。
それはもともと,誰かが言葉にしてくれたから自分の中に息づいたものだった。
「意外と言葉にするの得意かも」私は勘違いした。
そして,誰かの想いを言葉にしたい,そんなおこがましいことに挑戦してみたくなった。
「文字数やフォーマットよりも,想いを伝える言葉を書いてください」
AETEのライター募集には,そんな文言があったと思う。
それに惹かれるまま,私はAETEのライターに応募した。
採用していただいて,インタビューさせていただいたのは京都のホテル,MOGANA。
今,記事を見返すと長すぎる!
だけど,その時の自分は繁田さんの想いが伝わる文章を書きたい,その一心だったからよしとしよう。
新型コロナウイルスの影響もあり,インタビューは結局この一件しかできていない。
けれど,繁田さんの想いを聞かせていただいたこと,
編集部員に独りよがりな部分を直してもらったこと,
文章を繁田さんに見ていただいて,もっと彼女の想いが伝わるような形にできたこと。
ここでも心ふるえる,素敵な経験をさせていただいた。
AETEの皆さま,本当にありがとうございます。