AETEは”まちの魅力やまちを彩るひとの物語”をお届けするメディアです。
そして1つ1つの物語に書き手の想いをのせることも大切にしています。
そこでAETEの書き手のことも知っていただきたいと思いました。
編集部内で行ったインタビュー、AETEのヒト×ヒト。書き手同士の想いのかけ算をぜひお楽しみください。
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初めて言葉を交わすZoomでの対談に緊張する。お互いにAETEに入ったばかりの加藤和希さんをインタビュー。
彼女をよく知るため、和希さんのプロフィールや趣味、AETEへの思いに焦点を当ててみる。
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■プロフィール:田舎からの脱却と教育学への熱意
―はじめまして、こんばんは!今日はよろしくお願いします。
お願いします。
―まず…普段何て呼ばれていますか?
「和希(かずき)」と下の名前で呼ばれることが多いです!
―では、和希さん。出身は??
栃木の田舎です。でも、高校から上京して、現在通っている大学も東京にあります。
―上京したきっかけについて聞かせてください。
最初は、姉二人に勧められて、中学生の時に、まず地元から宇都宮に出ました。その時に田舎独特の価値観に気がついたんです。大学には進学せず、地元で就職して結婚することを正義と考える。周りの人は、それが正しい道だと思ってるみたいだけど、私は窮屈に感じた。もし留まったら、周りと同じようにしかなれない。だから、より広い教育の幅を求めて、高校で上京したんです。
―高校では、部活動などで活動していましたか?
小学五年生から中学生までずっと剣道中心の生活を送っていたのですが、高校には剣道部がなかったので、ずっと音楽が好きだったこともあり、軽音楽部でベースを担当していました。大学でも音響という形で、軽音サークルに関わっています。
―なるほど。今、大学では何を勉強しているんですか?
教育学を専攻しています。と言っても、教職を目指して勉強しているわけではないんです。教育の本質は「個人の能力を引き出していかにマネジメントするか」だと感じていて、それを、他学問の理論や哲学を集めて、どのように他の分野に応用するかを勉強してます。
―へえー!和希さんは、どんな分野に応用したいんですか?
音楽業界の場です。クリエイターがつくることを楽しいと思えるまま活動できる環境を作りたいと思っています。
■和希とバンドマンの軸:好きなことの追求がみんなを幸せにする
―というと、音楽が好きなんですか?
そうですね。バンドやライブが好きです。普段はインドア派の私も、ライブのためなら北は北海道、南は大阪まで旅します!昼過ぎまで大学で勉強して、夜行バスでライブの開催地に向かいます。観光した後、ライブに参戦し、また夜行バスに乗って帰宅。次の日が授業でも頑張れちゃいます。
―へえ!音楽のどのような所が、和希さんをそんなに熱中させたんですか?
作品やライブ、インタビューを通して、バンドマンの哲学に触れたことです。私に、「好きなことを一生懸命追いかけよう!」という考え方をもたらしたし、さらには、クリエイターの想いを守るという形で音楽に携わりたいと考えるようになりました。
―バンドマンの哲学…?どんな風に影響されたんですか?
例えば、どんな考えを持ってライブを構成しているのか、とか。
最近だと「自分のために音楽をやることが、自分を好きな人たちを大切にすることに繋がる」という言葉に感銘を受けました。
―もう少し詳しく聞かせてください!
分かりやすく例えるなら、野球選手かな。ホームランを打てば、ファンは感動する。でも、野球選手は観客を喜ばせようとして打ったわけではない。野球という、自分のやりたいことに磨きをかけたことで、自分を好きになってくれる人が増えるし、ついてきてくれるファンを幸せにできる。
バンドマンも同じだし、きっと私自身にも当てはまる。バンドマンは、音楽を追究することが、ファンの幸せに繋がる。私も、私の好きなことや信念を追求することが、巡り巡って私の大事な人たちを大事にすることに繋がるんだなって感じたんです!
■エンターテイメントを支えるクリエイターの努力
―素敵ですね。他に好きなことはありますか?
ゲーム実況を観ることも好きです。実況者の哲学、例えば動画編集の意図などを理解すると、尊敬の念で胸がいっぱいになります。
―なんだか、バンドマンの哲学を入り口として、音楽やバンドを愛する気持ちと似ていますね。
きっと、エンターテイメントから垣間見える、自分の思う「面白い」を提供するための、クリエイターの試行錯誤や努力、高みを目指す姿勢に感動するんだと思います。
―なるほど。どんな所でエンターテイメントを楽しむのが好きですか?
一人でライブハウスかミニシアターに立ち寄るのが好きです。特に、心が行き詰まった時。そういう場所って、周りに人はいるけど個人的な空間を演出してくれる場所だと思うんです。みんなパフォーマンス一点に集中して、その瞬間に浸るから、私のことを気にする人がいない。余計な意識を配らなくていいので、息がしやすいんです。
■ AETEとの出会い・AETEでの未来
―それでは、AETEとの出会いについて教えてください。
ライターとしての経験を積みたくて、応募しました。ウェブサイトの記事を読んだ時に惹かれたんです。取材先に対するリスペクトがあるんだなって。利益のためじゃない、純粋な好意と心づかい。素敵だと感じました。
―これから、AETEでどんなことに挑戦してみたいですか?
作品をつくる様々なクリエイターを取材してみたいです。どういう考え方に基づいて活動をしているのか、彼らの哲学に触れてみたい。でもきっと、それを知るには、信用されるようなライターにならなくちゃいけない。だから、読者に心を開いてもらえるような文章を書けるようになりたいです。
―和希さんの文章を読むのが楽しみになります!ありがとうございました。
ありがとうございました。
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自分の意志で上京を選択する和希さん。イデオロギーを打ち破ることで得られる経験や、好きなことを追いかける大切さを教えてくれました。私も、大学で心ゆくまで勉強したら、周りを巻き込んで何か成し遂げられるのかもしれない、とワクワクでいっぱいです!
遠藤ぴあの