『タビマチ』は、
どこかに活動拠点を持ち”旅やまちを彩る”お仕事をされている方々へ
歩んできた物語やまち・ひとへの想いを伺うインタビュー連載です。
彼らの物語や想いに触れ「会いたい!話してみたい!」と思ったら
次はあなたが素敵な人々がいる、あのまち、あの場所へ、旅をしてみて下さい。
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今回のタビマチは「cafe yokoron:」さんから紹介していただいた、Cafe Hütte(カフェ ヒュッテ)へ取材に行ってきました。
神奈川県藤沢市の辻堂駅から大通りを歩くこと約10分、外観の可愛らしいこじんまりとしたお店がありました。
店内に入ると、大通りに面していることを忘れるぐらいのリラックスした空間が。
ランチタイムの忙しい中にも関わらず、望月さんは明るく優しい笑顔で迎えてくださいました。
望月さんにお店が生まれるまでの物語、そして地域やお店への想いを伺いました。
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■好きなものと好きなものを一緒にする
-本日はよろしくお願いいたします!
まず、望月さんがお店をはじめようと思ったきっかけを教えていただけますか?
はい。カフェが好きで、自分でもお店がはじめられたらなぁという単純な思いからです。
-いつくらいからお店をつくろうと考えていたのですか?
大学生の時です。高校生くらいからカフェの空間が好きだったのですが、大学生になってから具体的に考え出しました。
-割と早くから考えていたのですね。
そうですね。カフェを好きになってから、将来は自分でお店を持ちたいと思っていました。
その思いや、空間づくりが好きということから、大学では建築を学んでいたんです。
-では、大学を卒業してからはすぐカフェの道へ?
いえ。建築学科を卒業した後は、一度学んだことを活かせる仕事をしたいと思い、卒業後は建設会社に就職しました。
そこで、カフェを開業するための資金を貯めて、準備をしていたという感じですね。
-なるほど。
高校生の時からカフェが好きとのことですが、おそらく学生時代から自分のお店をどんな風にしたいと想像してたのではないのかなと思います。Cafe Hütteをこんなお店にしたいというようなコンセプトはありますか?
はい。コンセプトは山小屋です。
私、山登りが大好きで…!
開業準備のために、山小屋でアルバイトをしていたくらいです。
-山小屋でアルバイトですか!?すごい…。
緑がいっぱいで、気持ちをリフレッシュできる山が好きだったし、山小屋のカフェの一日が気になって。
なので、山小屋でのアルバイト経験から店名を“ヒュッテ”にしました。
-おぉー!!そういうことだったのですね。
はい。なので、内装を山っぽい雰囲気にしています。
大好きなカフェと大好きな山を組み合わせた感じです。
-好きなものを一緒にしちゃうのすてきです!
では次に、お店のメニューについて伺いたいです。こだわりなどはありますか?
そうですね…。山小屋で食べたら美味しいだろうなぁというイメージで、ストーブ料理を数多くメニューに取り込んでいます。
また、旬のものを食べたいという思いがあるので、野菜をメインに取り入れています。
他にも、目で見て「わぁー!」となれるような料理になることを意識していますね。
-ストーブ料理はヒュッテさんならではですね。
デザートでも旬を意識されていますか?
そうですね。基本的には、デザートは甘すぎないちょっと素朴なデザートにしています。
週末限定で提供しているケーキは季節のフルーツを使用していたりしますね。
現在は、イチジクのロールケーキとシャインマスカットのケーキを出しています。(取材当時)
-わぁ、美味しそう…。今度は週末に来て、ぜひ季節のケーキをいただこうと思います!
■地域の方々から求められる場所
-望月さんは栃木県出身とのことでしたが、辻堂でお店をはじめた理由はありますか?
結婚を機に藤沢に住みはじめたことで、辻堂にお店をオープンすることになりました。
すごく住みやすくて、すてきな街なので気に入っています。
-どのようなところですてきな街だなと感じますか?
ここに住んでいる地域の方々の人柄ですね。
皆さん本当に温かくて、時間に追われてなくてゆったりと過ごされています。
お店をやっていても、私のことを気遣ってくださる方がいたりして、本当にすてきな街だなぁと。
-コロナ禍ではテイクアウトメニューをはじめられていましたね。
それこそ、地域の方々が来られたのではないのかなと思いますが、反応はどうでしたか?
最初は需要があるのか不安で…。でも、はじめてみたらすごくたくさんの方に買っていただけました。
特に、普段お店に来られないママさんが重宝してくれました。その名残りで現在もお弁当を注文してくださるようになって!
本当にありがたいです。
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