AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

2020.09.28

アエテ interview

AETEは”まちの魅力やまちを彩るひとの物語”をお届けするメディアです。
そして1つ1つの物語に書き手の想いをのせることも大切にしています。
そこでAETEの書き手のことも知っていただきたいと思いました。
編集部内で行ったインタビュー、AETEのヒト×ヒト。書き手同士の想いのかけ算をぜひお楽しみください。

_

今日私がインタビューするのは、しっかり者のAETE編集長、ちーちゃんです。

いつもAETEのことをたくさん考えて、AETEを素敵な場所にしてくれているちーちゃん。

どんなお話が聞けるのか、楽しみです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

■福島での経験から、“地域活性”がキーワードに

―ちーちゃん、ご出身は?

小学5年生まで福島県に住んでいて、それからはずっと東京。住んでいたのは福島県楢葉町(ならはまち)。海も山も川もある自然豊かな町で、秋には川に鮭が上ってきていくらがものすごく美味しかった。

―いくら!美味しそう…!

でも東北だと、東日本大震災の影響はどうだった…?

私は震災の一年前に東京に越してきていたので、現地で被災していないのだけど、楢葉町は原発事故で一時は全町民が避難をしなくちゃいけなくなり、親戚も友人もみんな避難をしてバラバラになってしまったんだ。町から人が離れていき、町から活気がなくなる様子を見て「この町どうにかしたいな」って思うようになってから“地域活性”に興味を持つようになった。それが大学はじめの頃。

 

■地域活性、そして“人と出会う旅”

―そうなんだ。地域活性にまつわる活動はどんなことをやってきたのかな?

「ふるさとワーキングホリデー」という、2週間地域に滞在してお仕事をさせてもらう国内版ワーキングホリデーに参加した。その制度を使って滞在したのは、福島県の会津美里町と岐阜県の下呂市。

福島県会津美里町では、ワイナリーの立ち上げのお手伝いをさせてもらったの。耕作放棄地だった場所を葡萄畑として復活させて地域の新たな拠点を作ろうというプロジェクトがあって、ワイン葡萄の収穫からワインの第一醸造までを一緒にやらせてもらった。マイナスからプラスを生み出すことって簡単なことではないなかで、地域を元気にしたい!という想いのもと前向きに励まれている姿から色んなことを学ばせてもらった。

岐阜県下呂市では、蛇之尾(へびのお)という下呂温泉からは少し離れた地域で、農村滞在型ゲストハウスを営んでいる方の元で働かせてもらった。そこでは地域の魅力を発信するライターや、ゲストハウスのお客さんをおもてなしする活動をしたよ。お世話になった方が地域の方々にもっと自分たちが住んでいる場所への誇りを持って欲しいという思いを持って、魅力発信をしたり、ゲストハウスを通してお客さんと地域の皆さんのつながりを生み出していて、私も将来こんな場所をつく利出せたらいいなって強く感じた。

どちらも、滞在先の方々にものすごくよくしてもらって。人と触れ合う旅の楽しさやあたたかさを身に染みて感じた。

―すごく、素敵な経験だね。ワーキングホリデー以外にも思い出に残っている場所はある?

和歌山県がすごく印象に残ってる。色んな方のお知り合いを辿らせてもらいながら北から南まで県を一周するという旅をしたんだ。旅の途中では県中の素敵なお店が集まるイベントにもサポーターとして2日間参加させていただいて、自分の好きを追求している方々と出会うことができた。とても刺激的な2日間だったな〜。

―それはすごく楽しそう。旅先での人との出会いでは、どんなことを感じる?

「つながりの温かさ」かな。小6から東京に住んでいるけれど、東京は人に関して無干渉な感じがする。それが東京のいいところでもあるんだけど、少し寂しさも感じる。

その反面、地方に旅をすると、まち全体みんなつながっているような素敵なコミュニティがある。それが逆に窮屈なときもあるだろうけど、東京に住んでいる私にとってはとっても憧れを感じてしまうの。無い物ねだりなのかも。笑

これまでいろんな旅をしたことを通して、そんな温かなコミュニティに迎え入れてもらって、色んな方々に出会わせてもらったこと、とっても感謝しているんだ。土地によってコミュニティの空気感や人のキャラクターも異なっていて、その違いも興味深いな〜と思う。

―たしかに、都会に行けば行くほど人とのつながりは薄くなっていくのかもしれない。私も地元を離れて、そういうつながりを感じる機会は少なくなったと思う。だからこそ、そういうあったかい人とのつながりは身に染みるよね。

 

■人との出会いが、AETEとの出会いへ

―そういう“人と出会う旅”が、AETEとの出会いにもつながったのかな?

そうだね。たくさんの人と出会って気づいたことがあって。「自分で選んだ土地でその人らしい暮らしを営んでいる方々の魅力」そして「住んでいる人は当たり前のように見過ごしてしまいそうな、土着的な文化やものことへのリスペクト」。

そんな2つにスポットを当てて、読んでくれる人が“この人に会いに、この文化に触れにここへ行きたい”と思ってくれるような文章を書きたいと思うようになった。そんなときに“あの人がいるから旅したくなる”がコンセプトのAETEと出会えた。運命を感じた!笑

―なるほど。やっぱり “出会い”がキーワードなんだね。

 

■ひとりひとり、その人らしい暮らしを

―最後に、これからのことについて、聞きたいと思います。仕事としては、どんなお仕事をする予定なの?

リノベーションの会社に就職します!

リノベーションの、その人らしい暮らしの形に合わせて、その人が大切にしたい暮らしを実現できるところに魅力を感じているんだ。

地域を巡って気づいた、その人らしい暮らしの魅力をもっと色んな人に広めたい。自分らしい暮らしをする人がもっと増えたら日本はもっといい国になるんじゃないかな、って。そういう思いで会社を選びました。

あとは、将来的に東京を離れて暮らしたいなと思っていて、そのときにどこに暮らしても役に立てるなんでも屋さんになれたらいいな〜なんていう夢もあります。なので、仕事はもちろんだけど、プライベートでも色んな力を身につけていきたいと思っています!

―ちーちゃんだったら、たくさんの人の暮らしを素敵にしてくれると思います。

今日はありがとうございました!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もともと「地域活性」がテーマだったちーちゃん。そこから“人と出会う旅”をするなかで、“その人らしい暮らし”を営む人の生き生きした魅力を知り、誰かの“その人らしい暮らし”の実現に関わりたい、という想いを持つようになったそうです。彼女の言葉は、きっとその魅力をたくさんの人に届けてくれます。そして彼女の想いは、これから出会うたくさんの人の暮らしをきらきらさせてくれるでしょう 。

谷田初音

前の記事前の記事 BACK TO 敢えて 次の記事次の記事

アスエ event