AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

2021.10.07

アエテ interview

「ヒトヒト」ではAETE編集部メンバーの想いや人柄をお伝えしてきました。
でもAETE編集部が所属している株式会社STORY&Co.には「企画部」「NewMake部」というチームもあります。
今後はAETEを通して、彼らの想いや活動・人柄も伝えていきたいと思いました。
人生という長い旅の中で、少しの間、同じ船に乗ることになった仲間たち。
彼らの過去・現在・未来に馳せる想い。
基本的には大学生メンバーで構成される仲間たちの「今」しか紡げない言葉の数々をぜひお楽しみください。

風子ちゃんはNew Make部」に所属しNewMakeのスタッフとして活動する大学3年生。
会うのは今日で2回目です。
初めて会ったのはNewMakeLaboのオープン日。
私と同じ学年なのに、将来についてまっすぐに語る姿がとても印象的でした。
そんな風子ちゃんに、これまでのこと、今のこと、未来のことを聞いてみました。

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■アクティブガール・風子ちゃん

ー今日はよろしくお願いします。風子ちゃんは、練馬区出身なんだね。

生まれも育ちも東京の練馬区で、とても愛着があります。私は自然や緑のある環境が好きで、住んでいるところも都内だけど自然にあふれています。大きな公園があり、子供とお年寄りが多くて、のびのびして和やかな感じがするところが好きです。将来一人暮らしをするなら、練馬ではなくても自然があるところがいいなと思います。

ー「自然があるところがいい」というのは、何かルーツがあるのかな。

小さい時から家族で海に行ったり、山に行ったり、自然に触れる機会が多かったからです。加えて、水泳を10年以上続けていたり、高校は山岳部だったりと、常に自然が身近な存在だったんです。

ー山岳部!ちょっと意外。

中学ではバレーをやっていたけれど、身長が足りなくて(笑)高校はバレーとは違うことをやろうと思ってはじめました。小さい頃山に行っていた経験もあるし、母が大学のときに山岳部に所属していたので、山に対するハードルが低かったのもあります

ー普通だったら、山って少し構えちゃうもんね。アクティブだなあ。

大学に入ってからは自然の中でアクティブに遊ぶ機会があまりなかったけれど、今年は大学の有志で無人島に行く計画をしているんです。カヤックをしたり、テント泊をしたりする予定で、今はそれがすごく楽しみです。

ー自然の中でアクティブに遊んだり、体を動かしたりすることが趣味なの?。

それが、趣味は写真なんです(笑)
カメラに興味を持つようになったのは9歳くらいの頃。おもちゃみたいなデジカメをもらって、写真を撮っていたんです。中学でもう少しいいカメラをもらって、本格的に撮るようになりました。そして高校に入ってInstagramを始めて、「人に見てもらうために撮ることが楽しい!」と思うようになりました。高校の頃は写真部にも入っていたんです

ーどんな写真が好きなの?

日常を切り取った写真が好きです。
構図を考えて、本格的にアートとして取り組むよりは、もっとライトに、趣味として続けたいと思ってます。

■彼女のターニングポイント。サステナブルとの出会い。

ー風子ちゃんは、学生団体に入っているんだよね。それはどういう団体なの?

Rethink Fashion Waseda」という、ファッション×サステナビリティについて情報発信をしている学生団体です。サステナブルなファッションをより身近に感じてもらうことをモットーにしています。メンバーが実践しているサステナブルなファッションやライフスタイルについて発信し、こんなことでもサステナブルな社会作りにつながる、ということを伝える活動をしています。

ーサステナビリティという点では、NewMakeにつながる部分があるね。元々興味はあったの?

アパレルでアルバイトをしていたので、「サステナブル」という言葉自体は知っていました。興味を持つようになったのは、大学2年生。SDGsについて調べた頃からです。この時はまだ興味本位だったけれど、学生団体に入って、同じような興味を持つ人がたくさんいることを知ってからはきちんと腰を据えて向き合う問題なんだと思うようになりました。
学生団体に入ってわかったのは、サステナブルな活動ってまだまだ発展途上だということ。「サステナブルとは何か」「どうしたらサステナブルな行動になるのか」というのは、調べてすぐわかるものではないんです。自分の頭で考え、実践してみてから、いいか悪いかを判断し、手探りで正解を探す必要があります。何もやらずに俯瞰するのではなく、実際に行動に移してみることの大事さを実感するようになりました。

ーNewMakeに入ろうと思ったきっかけも、この学生団体が関係しているの?

はい。学生団体で行っている情報発信で扱っているのは、あくまで既に存在する服やモノについてだけで、それらが出来上がるまでの工程に直接は関われません。
私はファッション業界の抱える問題を本質的に解決していきたいので、まずはその工程を知り、作り手の想いや考え方に触れたかったんです。というのも、
ファッションの産業問題の多くは製造工程において発生しているので。
そこでファッション業界の多くのブランドの中でサステナブルな取り組みについて触れられるインターンを探していた時、NewMakeを見つけました。

ー発信だけでなく、実践に移そうとするところがアクティブな風子ちゃんらしいよね。実際にNewMakeに関わる中で、風子ちゃんがやりたいと思っていることはある?

まずは、NewMakerに焦点を当て、その人や作品についてより深く発信していきたいです。
素材として提供されるブランドのストーリーに共感した人が会員となり、NewMakeをしますよね。そうやってNewMakeされた作品に、もっとNewMakerのストーリーを重ねたいなって。
普段何をやっていて、なぜNewMakeしようと思ったかということを聞いたり、完成した作品のことを掘り下げられたらいいなと思います。NewMakeのおもしろいところは、ブランドのストーリーだけではない、作る人のストーリーだけでもない、両方のストーリーを重ねられるところにあると思うんです。だから出来上がった作品に2つのストーリーをのせて、何らかの形で発信したいです。

あとは、発信という手段を通じ、NewMakeに応募する人のハードルを下げたいと思っています。
すでにNewMakeしてくれた人の想いを知り、「こんなことができるんだ、私もやってみたい」と思う人を増やしたいです。NewMakeにもっと親しみを持ってもらい、オープンにしていきたい
実際に働いてみると、Laboに来る人は「服飾の技術を上げたい」という人よりも「同じ関心を持つ人と繋がりたい」という人が多いように感じます。その相互の繋がりを強めることも貢献したいですね。例えば、最初から最後まで全部一人がやるのではなく、それぞれが得意なところを出し合って共同製作をするとか。こういうことができるところが、コミュニティの場であるNewMakeの面白さだと思います。

⬛︎これからのこと。

ー調べた情報を発信したり、作り手側の想いに触れようとしたり、サステナブルファッションに対してどんどん行動を起こしている風子ちゃんだけど、将来は何をやりたいの?

今の夢は、ブランドの経営をしているMD(マーチャンダイザー)になることです。その中でも、サステナブルに関連した視点で、服の売り方を考えたいと思っています。
そのために、大学卒業後は、サステナブルの勉強をするために海外の大学に行きたいんです。サステナブルな事柄に関しては海外のほうが進んでいるから、日本で今就職するよりも海外で学ぶほうが得るものが多いと考えています。
そのために、インターンで経験を積んだり、大学で経営を学んだりしています。

ーMDになりたいと思ったきっかけは?

学生団体での情報発信と、アパレルのアルバイトです。
アパレルで販売員として働くなかで、「販売員はお客様との距離は一番近いけれど、自分からは何もできない」と思いました。
販売員は本社のスタッフでない限り、生産コストやサプライチェーン、製造工程やバックグラウンドを知ることが難しい。目の前の商品がどのような過程をたどってこの場にあるのか知らないまま、顧客に売らなければならないんです。
先ほど話した学生団体で活動していて思ったことにも繋がるけど、いくら自分でサステナブルに興味を持っていても、製造工程に関われない限りそのやり方を本質的に変えていくことはできません。
自ら働きかけ変えていくためには、MDになるのが私に一番合っているかなと思っています。

 

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