AETE あの人がいるから旅したくなる。アエテ

2020.09.03

アエテ interview

AETEは”まちの魅力やまちを彩るひとの物語”をお届けするメディアです。
そして1つ1つの物語に書き手の想いをのせることも大切にしています。
そこでAETEの書き手のことも知っていただきたいと思いました。
編集部内で行ったインタビュー、AETEのヒト×ヒト。書き手同士の想いのかけ算をぜひお楽しみください。

実は、この日がオフラインで会う

初めての日だったので、どきどきしながら吉祥寺の駅前で待ち合わせ。実際に会ってみると、私の生き別れた姉妹なのかと思ってしまうくらい共通点が多くて、楽しいインタビュー時間だった。

そんな、私と瓜二つと言えるみくちゃんに、彼女自身について、好きなコト・モノ、AETEで挑戦してみたいことについて聞いた。

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◾︎私からみくちゃんへ

―スパイスカレーは家ではあまり食べないよね。作るのが大変だから。スパイスを集めるのも大変だし。私もいつか本場インドに行ってみたいと思うな。

私もいつか行ってみたいです!インドのとある場所でフォトドキュメンタリーを撮りたいと思っています。

―今まで海外にはよく行っていたの?

父が単身赴任で海外を転々としていることもあって、特にアジア、香港やインドネシアとかはよく行っていました。

―おお!かなり行っているのね。みくちゃんの出身地は?

中野です!ずっとこの近郊に住んでいるのだけど、10年前くらいに中野坂上に引っ越してきてそこからずっとここにいます。中野駅から20分くらい歩く場所です。

―私もキャンパスが中野にあるので、よく行く場所。セントラルパークとかなじみ深い!

セントラルパーク知っています!(笑)夏に涼しく外で飲んだりもします。

 

◾︎自分にとってのターニングポイント「アメリカ留学」と今学んでいること

―中学、高校時代のみくちゃんについて教えてください。

中学校の頃は正義感の強い子だったと思います(笑)通っていた中高が、母親の母校でもあるので、母から生徒会の話を聞いて自分も生徒会に挑戦してみたり、バスケをやったりと母をなぞるような生活をしていた気がします。今考えたら、よくハードなスケジュールをこなしていたと思う。中高一貫校だったので、高校に入ったときは中弛みではじめはつまらないと思っていました。部活の顧問の先生から、バスケと生徒会の両立は諦めろと言われて、バスケを取ったんです。でも、物足りなかった。ちょうどそのときに、膝の持病がひどくなってしまって手術をしたときに、バスケが全然できなくなってしまった。そのとき、ずっと父から勧められていた留学が頭をよぎって、高2の夏に出発する留学に申しこみ、1年間休学して留学しました。 

―それがターニングポイントになるのかな。

それが大学進学にも影響したし、写真もそのときくらいから始めたんです。アメリカのド田舎で牧場暮らしをして、ホストファミリーが大きい牧場を持っていたのでそこで馬や牛を世話しながら学校に行っていました。人口が400人ほどの集落で、元々出発前に小規模で100人以下の学校だとは聞いていたんですが実際行ってみると小学生から高校生までが100人だったんですね(笑)つまり同級生は30人くらいしかいなかった。衝撃的でした。夢見ていた理想の留学生活とのギャップに病みそうになって、その年の12月までにホストファミリーを変えようと思っていました。でも結局そこで楽しむことに専念して野生児みたいな生活をしました。でも、人数が少ないからこそ、温かくはあってもコミュニティに飛び込むことは不安だらけでした。そんなストレスから10カ月で20キロも太ったんです(笑)

―ワイルドだね~。そこで変わったこととかあった?

良く言えば、なんでもいいや主義になりました。1年が終わるときには小さいことや他人にされたちょっとしたことは気にしなくなりました(笑)

―留学生活が終わって、いざ大学受験となって今の学部にしようとしたきっかけは?

留学して、簡単に言えば自分の見方が変わって、もっと広いコミュニティで学びたいという思いが強く残りました。それで、自分の留学経験などを活かせる学部を選びました。

―学部やゼミではどんなことを学んでいる?

ゼミではジャーナリズム中心で、今はファクトチェックを中心にやっています。そこでは、色々なニュースがある中でフェイクニュースを検証したりしています。

 

◾︎写真と、自分を守ってくれる場所と

―写真が好き、というイメージがあるけどみくちゃんの好きなコトについて教えてほしいな。

好きなコトは、写真も好きだし食べることも寝ることも、あと映画館に行くことも大好き。大学入ってすぐ、自分が思い描いていた大学生活と違っていたことが嫌で、大学に行かなくなったことがありました。そんなとき、授業をサボって一人で山に行ったり、ミニシアターに行くようになりました。映画館の小さな空間って守られているようなシェルターのような逃げ場所だと思っています。

―その気持ちよくわかるな。いつもどんな映画館に行くの?

アップリンクか、新宿武蔵野館、阿佐ヶ谷ユジクかユーロスペースです。

―私と全く一緒だなぁ。写真はどういうことがきっかけでハマったの?

留学を機に、おじいちゃんおばあちゃんからカメラを貰って撮り始めました。そこで、友達とか身近な人を撮るようになった。言葉を交わさなくてもコミュニケーションがとれることって素敵だなと思っていました。帰ってきてから、「写ルンです」を家族旅行に持って行ったんです。一年くらい経った高3の秋とかにそういえばと思って現像を出してみたら、いいじゃん!みたいな。そこからフィルムカメラを大学に入ってから買ってハマり始めました。

―みくちゃんといえば「フィルム」のイメージが凄くあるな。好きな場所は?

たくさんあります!純喫茶、特にののかさんが挙げていた「DUG」が大好きなんです。あとは海とか、映画館。

―私と被るなぁ、、(笑)

好きな場所って、落ち着く場所というか。自分の部屋もそうだし。まとめると、安心感を与えてくれる場所が大好きです。

歩きながら話す。途中でポートレイトを撮るために立ち止まってもらったり。吉祥寺や井之頭公園にまつわるお互いの話で盛り上がる。

◾︎AETEに出会ったきっかけとこれから

―AETEに出会ったきっかけは?

長期インターンを探していて、元々ものを書くのも好きだったので、自分のスキルを活かせるといいなと思っていたんです。それで、AETEの考え方やコンセプトを見たときに「あたたかそう」というイメージを持って入ってみたいなと思いました。また、学生主体であるところもいいなと思って応募しました。

―AETEに入ってみての印象は?

本当に学生主体なんだな、というところとスピード感があるという印象です。ずっと気持ちを起こしていないとキャッチアップできないなと思います。マラソンをずっと走っているような感じです。ののかさんは、1年やってみてどうですか?

―自分と同じような人が集まっているから、心地がいいというのが一番。同じような目的や気持ちの人が集まっているので分かり合えるな~と思います。みくちゃんがAETEでやってみたいことは?

数珠つなぎインタビューには興味があります。あと、一定の期間を決めてその人を追いかけ続けるインタビュー企画なんかもやってみたいです。あとは、AETEをもっと多くの人に知ってもらいたい!

―そうだよね。まずは、AETEに触れてくれる人を増やしたいよね。

ライターをやりたい思ったきっかけが、自分の言葉をもっと多くの人に届けたいという理由からなので、その組織の中で「AETEのみくです」って言えるようになりたいなと思っています。

―将来の夢は?

報道の光が当たらない人に取材をして、世の中に広めていくことです。新聞社などに属して取材をすることももちろんですが、そういう人たちが取材できない場所に、何もない私が行ってみて取材したいなという思いもあります。

―スポットライトが当てられていない人に取材をするって、学生だからこそできることだよね、どんどんやってみてほしいな。

将来はフォトジャーナリストになりたいと思っていて、マイノリティと呼ばれる人たちについて発信をして、できるだけ多くの人に知ってもらえるような人になりたいです。最初は大学を卒業したらフリーでやろうと思っていたんですが、現実的じゃないな、と思って。なので、最初は色々なスキルを盗むためにも新聞社に入社したいなと思っています。

ありがとう!本日はどうもありがとうございました。

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改めて、実際に会ってみるとわたしと似ていてなんだか恥ずかしいような、嬉しいような。でも、やはり似た者同士は話が盛り上がること間違いなかった。みくちゃんの持つ「とりあえずやってみよう」的な行動力や、世の中のあらゆることにアンテナを張って生きている姿はすごく人間らしくて愛らしかった。みくちゃんのAETEでの活躍、そして将来の活躍がとても期待できそう。

小嶋野乃香

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